2002年、カレーズの会は戦火に包まれたアフガニスタン南部・カンダハールに、小さな診療所を設けるところから歩みを始めました。現地に根ざした医療の実現を目指し、日本政府の「草の根無償資金協力」を受けて2007年に診療所建設を開始。治安悪化による中断を乗り越え、2008年4月、念願のカンダハール診療所とアフガニスタン事務所がアイノ・メーナ地区の地に完成しました。

以来、22年にわたり診療を続け、816,691人(2025年10月末時点)
2024年の一年間だけでも32,077人がこの場所で命をつないでいます。

名称 特定非営利活動法人 カレーズの会
アフガニスタン事務所
Karez Health and Educational Services
現地所在地 1, Aino Meena 1-Street, Kandahar City
Islamic Republic of Afghanistan

診療所を訪れる患者の約6割が15歳以上の女性、さらに子どもを合わせるとその割合は約9割にのぼります。だからこそ、カレーズの会は「母子の健康を守る活動」と「地域医療の充実」を何よりも大切にしています。

女性たちが安心して受診できるように、男女別の診察室や分娩室を設け、4名の女医と助産師が母親たちの良き理解者として寄り添っています。

出産介助は昼夜を問わず24時間体制で行われ、アフガニスタン版母子健康手帳の導入も進めています。
診療所ではまた、公衆衛生の講座や予防接種も積極的に実施し、“病気になる前に守る医療”を広げることにも力を注いでいます。

2024年度診療所患者内訳

カンダハール診療所受診患者の推移

カンダハールの現場では、所長を中心に、2名の医師、助産師・看護師、レントゲン技師、検査技師、薬剤師、地域医療スーパーバイザー、そして彼らを支える支援スタッフを合わせた総勢32名が日々活動しています。
彼らの献身が、この診療所を“いのちの砦”として支えています。

このカンダハール診療所は、カレーズの会の理念に賛同してくださる皆さまの会費とご寄付によって運営されています。

長い戦禍を生き抜きながらも、未来を信じ、懸命に歩む人々に寄り添う
それが、私たちの掲げる「いのちの水脈~カレーズ」の想いです。

どうかこの流れを絶やさぬよう、あなたの温かなご支援をお願いいたします。

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