ご挨拶
かつてはアフガニスタンの全土に縦横無尽に地下水が流れ、 人々の生活を潤し、緑豊かな農村地帯を育んでいました。
この命の水をカレーズと呼び、人々の心の支えと希望の源になっていました。
カレーズのように目立つことのない、また水の如く一滴一滴 (会員の一人ひとり)が流れを作り、アフガニスタンの人々に顔の見える形で復興の手助けをすることを目的に、この会が2002年 4月に設立されました。
その主な目標は医療と教育の支援であります。
しかし、飲料水を始め公衆衛生概念の欠如や専門スタッフの人材不足が復興の妨げになっています。
カレーズの会はこの趣旨に基づいて、現地カンダハール市内において2008年4月に新診療所を建設し、今は年間約 3万人の患者の診療を行っています。
一方、教育面では無医村で行っていた寺子屋方式教育は治安の悪化のためにできなくなったので、2009年10月に新学校をカンダハール市内郊外に設立し、アフガニスタン人の健康と子供の教育の夢を支えています。
また、日本にアフガニスタンから医療スタッフを招き、研修と技術拡充を図っています。
このような活動には、長期に亘る努力と根気が必要であります。
当会の会員の皆様一人ひとりのご支援なくして達成することはできません。
一人でも多くの日本の皆様にアフガニスタンの現状に関心を持っていただくとともにカレーズの会のこの趣旨にご理解をいただき、医療や教育の支援を通して日本とアフガニスタンに平和の橋を築くことにご支援を心からお願い致します。
2010年 5月
NGO カレーズの会
理事長 レシャード・カレッド